不登校やひきこもりの相談では、本人や周囲の人たちが「問題」にばかり目を向けてしまうことがあります。
「昼夜逆転している」
「ゲームばかりしている」
「部屋から出てこない」
「学校に行こうとしない」
「親子関係がうまくいかない」
もちろん、こうした状態によって困りごとが生じているのは事実です。しかし、その状態だけを見ていると、本人が本来持っている力や可能性を見落としてしまうことがあります。
私たちは支援の中で、「今見えている問題の奥に、どのような力が隠れているのだろうか」という視点を大切にしています。
問題に見えるものの中に、力が隠れていることがある
一見すると好ましくない行動に見えるものも、その人なりの適応や工夫である場合があります。
例えば、
- 周囲に強く反発する子どもは、自分を守ろうとする力が強いのかもしれません。
- 不安や緊張が強い子どもは、それだけ物事を丁寧に考えられる感受性を持っているのかもしれません。
- 人との関わりを避ける子どもは、相手との距離感を慎重に見極める力を持っているのかもしれません。
- ゲームや創作活動に没頭する子どもは、高い集中力や想像力を持っているのかもしれません。
もちろん、こうした見方だけで全てを説明できるわけではありません。
しかし、「問題行動」と呼ばれるものの中に、その人の強みや生きる力の一部が含まれていることは少なくありません。
大切なのは、その行動を単純に否定することではなく、「この子は何を守ろうとしているのだろう」「どんな力がここに表れているのだろう」と考えてみることです。
子どもの中に眠る資源は、まだ使われていないだけかもしれない
私たちは、支援の中でしばしば「未利用の資源」に出会います。
それは特別な才能という意味ではありません。
- 人を思いやる優しさ
- 好きなことに集中する力
- 納得するまで考え続ける力
- 不公平さに敏感な感覚
- 自分らしくありたいという気持ち
こうしたものが、今の生活の中ではうまく活かされていないだけの場合があります。
周囲から見ると「困った行動」と映るものの背景に、その人らしい力が眠っていることもあります。
そして、自分の中にあるそうした力に気づけたとき、人は少しずつ前に進み始めます。
無理に変えられたからではなく、自分自身の持つ力を再び使えるようになるからです。
支援は本人だけに向けられるものではない
不登校やひきこもりは、本人だけの問題として語られがちです。
しかし実際には、
- 保護者の不安
- 家族の関わり方
- 学校との関係
- 周囲の理解
など、多くの要素が影響し合っています。
そのため、支援は本人だけに向けられるものではありません。
保護者が子どもの見方を少し変えられるようになったり、学校との連携がうまくいったりすることで、状況が動き出すこともあります。
時には何気ない一言や関わり方の変化が、大きな転機になることもあります。
IPELが大切にしていること
IPELでは、不登校やひきこもりの状態を単なる「問題」として捉えるのではなく、その背景にある本人の努力や工夫、そしてまだ十分に活かされていない力に目を向けることを大切にしています。
私たちは、「なぜできないのか」を探すだけではなく、「すでにできていることは何か」「どのような力が眠っているのか」を一緒に見つけていきます。
そして本人だけでなく、保護者や関係機関とも連携しながら、その力が日常生活の中で活かされる環境づくりを支援します。
不登校やひきこもりの状態にあると、本人も家族も「問題」ばかりが目に入ってしまうことがあります。しかし、その中にも必ず、その人らしい力や可能性は残されています。
もし現在、お子さまの不登校やひきこもりについて悩まれている方がおられましたら、一人で抱え込まずにご相談ください。IPELでは、今見えている困りごとの背景にある力や可能性を一緒に見つけながら、本人とご家族が次の一歩を踏み出せるようお手伝いしています。
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