私はこれまで仕事を通じて、人が成長することの喜びを何度も経験してきました。学習塾や予備校時代には、成績不振の生徒の悩みを聞き、志望校合格を目指す生徒を励まし、多くの生徒が受験を通じて成長する姿を見てきました。目標に対してチャレンジし、成功、挫折から成長していく生徒達をサポートすることに私自身の生きがいを感じていました。

その後、結婚、出産で一時仕事から離れましたが、前職のIT関連会社で若手プログラマー育成の仕事を任されました。その時に出会ったのが、今回の事業のきっかけとなった「統合失調症のプログラマーの女性」でした。入社当初、彼女はそれを隠していました。仕事は、一生懸命に頑張ってくれる子でしたが、突然その症状がでた時、彼女は泣きながら電話で私に病気のことを打ち明けてくれました。しかし、その時の私は何もしてあげられませんでした。 助けてあげたいという強い気持ちとは裏腹に、その時に知識も、知識ある人との人脈もなく、彼女は退職することになりました。

それから、私は彼女の病気のこと、どのような対処が必要なのかなど、たくさんの書籍を読み、セミナーに参加し、多くの人に会いにいきました。結果、今回の事業をサポートしてくださる専門家との人脈ができました。
福祉乗馬のオーナー、芸術大学の教授、LSB心身学の講師、企業内の人間関係を研究している教授など。


あの時の彼女のように、人には言えない精神疾患を抱えている人はたくさんいます。
スキルはあるけど、心の病や過去のトラウマで社会に出られない、 隠して仕事をしながら、発症の恐怖に怯えている。そんな人たちをサポートし、1人でも多くの人が仕事や社会を楽しめる環境を作りたいと思い、この活動をスタートしました。

• 不登校訪問支援カウンセラー
• SST（社会生活技能訓練）
  ファーストレベルコース修了

合同会社IPEL 　代表　本窪田　智子