当スクールに通っていただいている、ご家族の実話シリーズです。
20歳のリアル。年金と、制服のない春への疑念
息子が引きこもるようになってから6年目を迎えました。
季節がめぐるたびに、親である私の心には何度も大きな「波」がやってきて、揺さぶられ続けてきたのは、以前のブログでお話しした通りです。
「社会の1」として数えられるシュールな現実
最近、20歳になった息子の元に、ついに国民年金機構からの分厚い封筒が届きました。
届いたのは、現実の仕組みに目を向けなければならないと言わんばかりの払い込み用紙。
本人は気ままにゲームや動画に没頭する日々なのに・・・玄関から出る機会もまだそう多くはないのに・・・それでも社会では「1」とちゃんとカウントされている・・・そのシュールさに笑えてきそうです。

結局、無職(引きこもり)の息子は一向に開封しないので、代わって、親が手続きを調べてみました。
今、彼に無駄なストレスを加えると回復が遅れる・・・私の老後資金も大事だけど、今の彼の心の平穏も大事。そんな一心で、生成AIの手も借りつつ、自分自身の検索力も総動員して、なんとか「とりあえずこんな感じで対応していけば大丈夫そう」という全体像を掴むことができました。
さて次は、息子にこれをどのようにどれくらい伝えていくのかというのが課題になりますが・・・。
誰に頼まれたわけでもないけれど、未知の制度をサクッと攻略していく自分。この要領の良さとリサーチ力、どこか別の場所で発揮したら、きっとすごい成果が出せるんじゃないでしょうか(笑)。

「春からの新生活」は私の見ている幻?
そんな事務的な現実を抱えながら、もう一つ頭を悩ませているのが、春からの通信制高校の入学のこと。
書類は揃えた。手続きもした。入学金も払った。
でも、本当に4月に彼は動くのか?
今は昼夜逆転こそないものの、いっこうに生活を立て直す雰囲気はなく、勉強や体力作りの様子もどこを探しても見当たりません。
「本当に4月から高校生になる気あるの?」
と喉まで出かかっている言葉を飲み込む日々。
あまりに本人の様子に変化がないので、最近では「春から入学」という話自体が、私の見ている幻なんじゃないか(笑)とさえ思うほどです。
親がどれだけヤキモキしても、準備しても、結局「その時(4月)」は勝手にやってくる。
「もう、どうしようもない(笑)。私が彼の代わりに学校へ行ったり課題をするわけにはいかないし。準備万端で迎える春なんて、我が家には最初からなかったのかもしれないな。」と、半ば悟りの境地です。

「正解」を求めて彷徨った日々を卒業する
思えば、息子が引きこもり始めてからの数年間、私はこの暗闇から抜け出す「正解」がどこかにあるということを信じていました。タロット、数秘術、耳つぼジュエリー、四柱推命・・・。「どうすれば正解なの?」という問いに突き動かされ、必死に星を読み、カードをめくり、ゴールを探し求めた日々。
でも、最近ようやく気づいたんです。
正解なんて、最初からどこにもなかった。
あるのは、「今、この瞬間の私の細胞が喜んでいるか?」というシンプルな事実だけ。
「いい感じ。えらい!」が私を救う。
年金の封筒を見てブルーになるのも、春からの生活に疑念を抱くのも、全部私のリアルな感情です。でも、そのモヤモヤを抱えたまま、ホットヨガで汗を流し、着付けに没頭する。
鏡を見て、「お、今日は結構綺麗に着れたじゃない。いい感じ。えらい!」と自分に声をかける。
息子をどうにか動かそうとするエネルギーを、自分の細胞を喜ばせるために使い始めた時、あんなに重かった「どうしようもない。」という言葉が、ふっと軽くなった気がします。
自分の人生を生きる、というきっかけをくれたのは息子です。突然の完全不登校&引きこもりにならなければ、今のこの私はいないと言っても良いくらいです。
正解を探すのをやめて、今を心地よく過ごす。
息子がまだ壁の中にいても、私は私の人生のど真ん中で、図太く、そして軽やかに。
今日も私を自画自賛して生きていこうと思います。

当スクールには、様々な状況で、様々な悩みを抱えていらっしゃる保護者やご家庭の方が多数通っていただいています。
ご家族のサポートに、「不登校ママカフェ」も行なっております。気軽に遊びにきて、悩みをシェアしませんか?
詳しくはこちら↓
対面ではなかなか話しにくい・・
でも同じ境遇の人たちと共有したい方に!
不登校や引きこもりで悩む皆様のご参加を心よりお待ちしております!


