こんにちは!
周りに不登校の方、保護者の方がいらっしゃる方にとって『不登校特例校』という言葉を聞く人が増えてきたのでは無いでしょうか?
今回は『不登校特例校』についてお話していきたいと思います。
不登校特例校について
文部科学省の説明
まずは文部科学省の説明を見てみます。
不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成して教育を実施する必要があると認められる場合、文部科学大臣が、学校教育法施行規則第56条に基づき(第79条(中学校)、第79条の6(義務教育学校)、第86条(高等学校)、第108条(中等教育学校)において準用)、学校を指定し、特定の学校において教育課程の基準によらずに特別の教育課程を編成して教育を実施することができます。
引用:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397860.htm
なかなか難しく書いてありますね💦
なので今回は簡単に噛み砕いて説明していきたいと思います。
普通の学校と不登校特例校の違いについて
通常の学校では、文部科学省から『学習指導要領』というものが定められています。
『学習指導要領』とは、何年生までの間で教科をどれくらい進めるか。学校はどのような活動を行うか。等の基準が定められています。
もっと噛み砕いて言うと、大まかな授業の内容と、大まかな授業のペースが定められており、これに基づいて、学校の教育が行われています。
そんな通常の学校に対して、不登校特例校はその名前の通り特例として、学習指導要領に準拠しなくても授業や教育活動が行えると言う制度になっています。
ただし、どんな内容でも良いわけではなく、こちらも国が認めている必要がありますが、学習指導要領に準拠せず学校独自の方針やペースで授業を行うことができ、不登校の子どもたちでも、ゆっくりと焦らず勉強することができます。
なので、不登校の時に授業が受けられなかった子や、授業の速度が早いと感じてしまう子にとって適切な授業が行えるみたいですね。
不登校特例校の目的
国が設置した不登校に関する調査研究協議会の施策実施では次の項目が掲げられていました。
①魅力あるより良い学校づくり
②いじめ、暴力行為、体罰等を許さない学校づくり
③児童生徒の学習状況等に応じた指導・配慮の実施
不登校特例校大きな目的は、不登校の子たちが再び学校に通えるということが、一番の目的であると考えられます。
現在、不登校の子は35人に1人。クラスに約1人と言えます。
不登校特例校ではクラスメイトも同じ悩みを抱える不登校の子がほとんどなので、その分落ち着いて勉強できるのかもしれませんね。
不登校特例校のメリット
学校独自のカリキュラム
不登校特例校では通常の学校と違い、不登校の子に合わせた、学校独自のカリキュラムがあることが特徴とされています。
学校のペースではなく、あくまで生徒のペースに足並みを揃える。
生徒が学校に合わせるのではなく、学校が生徒に合わせてあげる、といった状況が見受けられます。
理解のある大人が多い
不登校特例校は、不登校の子たちが通うことがほとんどです。
先生たちは授業を進めるだけでなく、生徒の悩みなどに寄り添ってくれる方が多いようです。
先生たちも準備ができているからこそ柔軟に対応できるのでしょう。
不登校特例校のデメリット
学校数が少ない
2023年4月時点で、学校が全国でまだ21校しかなく、そのうち10校が首都圏内です。
全国に設置する動きも見られますが、これから全国に、、、といったところですね。
引用:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1387004.htm
受験するには勉強量が足りない
学校にもよりますが、高校受験などをする場合、不登校特例校の授業だけでは学力が足りない場合があります。
生徒のペースに合わせるという強みはありますが、学力が高い学校を受験するのであれば、自主勉強も必須でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
様々な日本の学習支援や民間サービスの中の候補に不登校特例校が上がっていければ良いなと個人的に思います。
私たちIPELでも不登校の方に向けた教育支援をおこなっています。
ご興味がある方はぜひ質問だけでもお問い合わせくださいね✨