当スクールに通っていただいている、ご家族の実話シリーズです。

辞退から始まる揺れ
すみません。今日は、不登校や引きこもりの話ではなく、私自身のメンタルの話です。
いざ心を決めたはずだった骨髄バンクドナーの件。ここ数日の不眠もあって、そのことをコーディネーターさんに伝えると、
やんわりと辞退を勧められました。今朝9時頃のことです。
ちょうど出かける予定があった直前で、私はこれまでの自分の心理状態を振り返りながら、「辞退する」と決めました。
申し訳ない気持ちもありましたが、コーディネーターさんから
「初回検査前での辞退なら患者様への影響はありません。ありがとうございます」
と前向きに言っていただき、少しホッとしました。「精神のこともとても大事です」とおっしゃってくれたのも、
救いになりました。
私自身は少しマヒしていたようで、コーディネーターさんとのやり取りの中でようやく「今の自分は不安でいっぱいで、それが不眠につながっているのだ」と自覚できたのです。

体調の急変と小さな対応
そのあと出かけた先で、じわじわ気分が悪くなり、帰り道は本当にどうにかなってしまうのではないかと思うほど。汗だくになりながら電車に乗り、ドラッグストアで睡眠導入剤を買い、ようやく14時前に帰宅。まだ不安感や頭痛があり、寝不足なのに眠れません。「これはやばい」と思いました。

とりあえず今夜は眠ることを最優先に、自分を守る行動をしようと決めました。そしてひとまず夕方まで横になってみました。けっこう大真面目に、深呼吸を繰り返しながら、布団に横になった瞬間の少しの安堵感・・・その小さな感覚を味わうことだけを意識しました。
息子の姿に重ねて思うこと
こうして体調が揺れ動く中で、ふと息子のことを思いました。過去にきっとものすごく頑張りすぎて、今もまだ完全には戻れていないのだろう、と。経験がなければ「こうなる」と予測はできません。SOSを出せるかどうか、誰かに頼れるかどうかで、その後の回復は大きく変わるのだと、改めて実感しました。
よく言われるけれど「頑張る」という行動は、本当は安心できる土台があって初めて選べることなのです。忘れてしまいますよね。

10時間という時間の中の揺れ
振り返ると今朝から夜まで・・・「辞退したことで根本の原因はもうない」という状態から始まり、急にダウンし、ようやく少し元気を取り戻すまでに10時間ほどかかりました。本当に、たった10時間の中で大きな揺れを体感しました。気持ちが落ちるたびに、自分を責めそうになったけれど、「今はただ揺れているだけ」と自分に言い聞かせました。 夕方からはなんとかご飯を作り、その作業に助けられるように少しずつ気分が浮上。19時前には「あれ、私元気かも」と思えるまでになりました。もしこれを息子に当てはめて考えると、数時間ではなく、数年というスパンで同じような経過をたどっているのかもしれません。親が焦って「早く元気になって」とビームを当て続けることが、どれほど本人を苦しめるか、本人に見えないダメージを与えているのか、身にしみて感じました。

小さな一歩を大切に
私自身も、この体験を通して改めて痛感しました。休むことは大切だし、回復には時間がかかる。そして、この気持ちは完全に定まったわけではなく、また揺れて同じような不調に戻ることもあるでしょう。でもそのたびに「まずは眠ること」「まずは自分を守ること」からやり直せばいいのです。くどいようですが、やっぱりそこからまた始めることが必要なんだと思います。
揺れながらも少しずつ、私も、そして息子も、回復していけたらいいなと思っています。今晩、私は、まずしっかり眠ることから始めます。小さな一歩でも、積み重ねることで前に進めると信じたいです。

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