当スクールに通っていただいている、ご家族の実話シリーズです。

今日は中卒で引きこもり、無所属の息子が、元引きこもり経験者さんとZOOM面談の日でした。
1時間ほどの短い時間ですが、私たち親子にとっては本当に貴重な時間。
有料ですが、何かの突破口になればと願っています。
この日に改めて・・・息子がもうすぐ20歳になる、引きこもりの息子を持つ母の心境を書いてみました。
このZOOM面談を前にして、私は胸がざわついていました。息子は数か月で20歳になります。20歳といえば、一般的には成人式に出て、働く人もいて、社会人として歩み始める年齢です。そして、年金の支払いも始まる年齢です。

頭の中では、年金の話をきっかけにでも、息子に少しでも前を向いてほしいと願う自分がいます。
でも、そんな私の思い通りに事が進むはずがないことも、痛いほど分かっています。
きっと「本人次第」なのでしょう。分かっていても、現実は止まってくれません。
息子の回復度合いに合わせて、世の中が待ってくれるわけではないのです。
親がサポートできること、できないこと
親としてできることはたくさんあるはずです。情報収集をしたり、専門家と繋がったり、経済的なサポートをしたり。救済措置だって、探せばあるのかもしれません。
ただ、問題なのは、肝心な「本人の意思」がよく見えないことです。
「放っておいて」「本人に任せて」「自分で気づいて動き出す」と言う人もいます。でも、それでは済まない事情があるのだと、当事者である親は感じています。難しい、本当に難しい。そんな堂々巡りの思考の中で、私は毎日を過ごしています。

自分自身の心のケア
そんな状況でも、少しでも気持ちを落ち着かせたくて、最近は自分の心を整えることを意識し始めました。某大学の研究室の瞑想プログラムに参加してみたり、心から安全で楽しめるものを探したり、トライしたり。
もちろん、そんな時間を持っても、気持ちは行ったり来たりです。「今日は少し落ち着いているな」と思っても、翌日にはまた不安や後悔の波に押し流されそうになる。それでも、ほんの少しでも自分を安心させてあげられる時間を持つことが、今の私にはとても重要だと感じています。

後悔と受容、そして今日を生きる
正直に言えば、こんなに辛い思いをするならば、子育ての途中で「あれ」「これ」「それ」と、すべてをやり直したいと何度思ったか分かりません。まるっと、全部。でも、そんなことは現実にはできません。
過去を振り返ると、どこかで息子を責め立てるような育て方をしてきたのかもしれない。そう思っていなくても、息子にとっては合わない環境をずっと強いてきたのかもしれない。特に学校という環境に関して、もっと違う選択肢があったのではないかと、今になって後悔ばかりが募ります。
そのたびに自分のふがいなさを感じてしまいます。どうしてあの時、私は違う道や方法が見えなかったのだろうと。
でも、この「ふがいなさ」をずっと責め続けていてはいけない、と思うのです。そうすれば、不安や後悔といった低い波動に自分が飲み込まれてしまう。だから、不安も後悔も、それはそれとして受け入れる。そして、それを抱えたまま、ただただ今日という日を生きようと思います。
息子が前を向いて歩き始める日を信じて、まずは自分自身が今日を穏やかに過ごせるように。同じように悩むお母さんたち、どうか一人ではないことを知ってください。そして、ご自身の心も大切にしてくださいね。

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対面ではなかなか話しにくい・・
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