不登校になる原因

中学生で不登校になる子どもは、小学生の2倍近くいると言われています。
不登校はいじめなどによるものだと思われるかもしれませんが、原因はそれだけではありません。
思春期であることや友人関係の密接さから、不登校になりやすい理由があります。
中学生になるとなぜ不登校が増えるのか?
不登校児童の数は、小学生よりも中学生の方が圧倒的に多いです。
不登校児童数 | 1,000人当たりの不登校児童数 | |
小学校 | 81,498人 | 13人 |
中学校 | 163,442人 | 50人 |
参考:文部科学省.「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
- 勉強が難しくなる
- 宿題や課題が多くなる
- 校則や部活でのルールが厳しくなる
- 生徒数が増え先輩との関わりも増える
- 教科担当制によって教師の数も増える
- SNSなどによる複雑な人間関係
- 思春期の体型の変化などによるコンプレックス
- 高校進学に関する不安
- 親が子どもに自立を促すようになる
人間関係が複雑化しますし、大人にはなりきれない子供らしい考え方がまた関係性を築く上で難しくなると考えられます。
女子中学生が不登校になるきっかけとは

女子中学生はちょうど思春期にあたり、月経が始まり、体も女性的になる成長の時期になり、ささいなことがきっかけで悩んだり傷ついたりしやすい年頃です。
そのため、誰でも不登校になる可能性があります。
不登校になる主な原因
- 学校生活に起因・・・いじめ、友人関係、教員との相性、進路への不安など
- 家庭環境に起因・・・家庭の生活環境の急激な変化、家庭内不和など
- 本人に起因するもの・・・無気力・不安
学校だけでなくSNSなどでの友達付き合いが加わり、人間関係が複雑化していることから、友人関係のトラブルも引き起こしやすくなっています。
親が子どもに対して過干渉だったり、放任しすぎたりなど、親子の関わり方も不登校につながる要因のひとつです。
理由がわからないこともある
不登校の原因として最も多かったのが無気力と不安でした。
「なんとなく疲れてしまった」
小学校とは違い勉強も難しくなります。ついていけなくなる、進路への不安から無気力になったりします。
このように、はっきりとした理由が分からないまま「学校に行きたくない」と不安を感じたり無気力になったりする子どもが増えています。
さまざまなことがストレスとなり、原因をひとつに絞れないこともあります。
長い時間をかけて溜め込まれた複数のストレスが理由である場合、決定的な原因は特定できません。
そして、本人が理由を分かっていないのであれば、原因を聞かれても答えることができないのです。
なぜ?と問い詰めるのはやめましょう。
もっとストレスになり、家族にすら心がひらけなくなってします場合があります。
不登校になりやすい女子中学生のタイプ

不登校になりやすい女子中学生は、小さい頃から育てやすく、真面目で成績が良い、繊細なタイプです。
親の顔色や大人の顔色を常に伺っている子など。
このタイプの女子中学生は、親や世間からの目を気にしやすく、少しの失敗でひどく落ち込んでしまうことがあります。
「完璧な自分ではない」ということに自信を失い、過度なストレスを感じてしまいます。
また、友達からの目を気にしやすいのも、繊細なタイプの女子中学生です。
中学生になると気の合う友達内でグループを作ることが多く、関係が密接になります。
仲の良い友達に嫌われたくないという理由で、無理をして人と合わせることで心が疲れてしまいます。
「友達に合わせなきゃいけない」「自分だけ違ってはいけない」というプレッシャーが大きなストレスとなり、登校がつらくなることがあるのです。
また、思春期に入りコンプレックスを持ちやすいこの時期に、体型について指摘されたなど、友達との関わりの中で傷ついてしまうことも。
さらに、男子に比べて犯罪などに巻き込まれる危険性が高いことから、女子中学生は過保護に育てられがちです。
小さい頃から育てやすく真面目なタイプの子どもは、過保護な親の言うことにも応えようと努力します。
「親の期待を裏切るようなことは話せない」と悩みを溜め込み続けてしまい、気が付いたら学校に行けなくなっている子どもも少なくありません。
小学生の頃から「いい子」として育ってきた子は「できない自分を許せない」と感じることがあります。
生活習慣も大きく関わってきています
小学校より課題や勉強が難しくなり、慣れない環境で、課題や勉強に追われ寝る時間が短くなってしまったり、自由な時間が今までよりも短くなってきたりと小さなストレスが蓄積していきます。
「休みたいけど休めない」「自分だけ休むと周りに置いていかれる」という生活は、子どもにとって大きなストレスになるでしょう。
心身ともに疲れが出てしまい、数日休むと学校に行きにくくなり、不登校につながることがあります。
発達障害の可能性

発達障害が関係しているかもしれません。
女性の発達障害は見つけにくくわかりにくいのが特徴です。
見つけにくくわかりにくいのためSOSが出せなくて一人で抱え込んでしまい閉じこもってしまいます。
難しいことですが気づいてあげることが大切ですね。
女子同士の話についていけない
発達障害では特定の分野に強い興味を持っていたり、人の気持ちを想像したりすることが苦手なため、同年代の女子と話が合わないことがあります。
自分の興味のないファッションやアイドルの話など「可愛くない」と正直に言って周りが静かになってしまったり空気が読めないなどにより人と関わることに苦手意識を持つようになり、学校に行けなくなるケースがあります。
悪気はないのに相手を怒らせてしまう
気持ちや状況が読み取るのが苦手で空気がよめず悪気はないけど相手の気にしてることを言ってしまったり、状況にそぐわないことを言ってしまうなど集団生活で困った行動、言動してしまって孤立してしまう状況に陥ってしまいます。
難しいのが悪気がないということです。
なぜ相手が起こっているのか理解できなくて気をつけられない。
仲間外れにされてしまう。
例えば、友達に「最近太ったね」と言ってしまう。
本人に悪口を伝えてしまうなど。
思春期の女子に特徴的な「暗黙の了解」や「仲間意識」を理解しづらいため、居心地の悪さを感じやすいのです。
いじめにつながることも・・・
性トラブルに遭いやすい
発達障害の女子は、比較的に性トラブルに巻き込まれやすい傾向があります。
引きこもりになってしまったり、不登校になると外部との関わりが欲しくてインターネットで繋がった相手を信用してしまい裸の写真を送ってしまったり、「好き」と言われて身体を触らせてしまったりします。
他の人との関わり方がうまくできない、慣れていない状態でそのような状況で断れなかったり、言葉を文字通りにとらえて騙されやすかったり、適度な距離感が取れず相手に誤解されたりするためです。
性トラブルに限らず何らかの事件に巻き込まれやすい傾向にあります。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手だったり、被害にあったのは自分のせいだと思い込んだりして周囲に相談できない場合があります。
相談ができなくて抱え込んでしまって鬱状態になってしまったり、引きこもる原因になってしまいます。
もしこのような状況になっても子供を責めたりはしないでください。
性トラブルは「魂の死」を招くとも言われる極めて凶悪な犯罪であり難しい問題になります。
お母さんと子供だけで抱え込まず、病院や性犯罪被害相談電話などに相談しましょう。
親ができること
お家は安心できる場所
無理に学校に行かせる、外に出すのはやめましょう。
逆効果になります。
まずは気持ちに寄り添ってあげてお家では安心できるような環境を作ってあげましょう。
別に家にいてもいいんだよと。
時には休憩も必要です。
子供の場合、怠けていると勘違いされたりなどありますが決して責めないであげてください。
1番不安なのは当事者の本人です。
周りからも責められて、自分自身でも責めてしまい鬱状態になってしまったり、自傷行為に走ってしまったりします。
今は心の回復が最優先です。優しく見守ってあげましょう。
別室登校してみる
様子を見ながら別室登校を考えるのもいいかもです!
教室に入るのは難しいけど、学校には行けるなど少しでも外に出れる間は頑張ってみましょう!
無理して教室に登校させず、本人のペースを守りながら別室で学校生活を再開しましょう。
病院に受診してみる
心の病気になっている場合もあります。
それ以外にも発達障害などもあります。
病院で医師や心理士と話すことで「自分は自分のままで大丈夫かも」「自分なりにまたやってみよう」と気持ちに変化が現れるはずです。
まとめ
一概に不登校とはいえ、いろんな原因があります。
一人で抱え込まず、相談してくださいね!
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