当スクールに通っていただいている、ご家族の実話シリーズです。
引きこもりの息子がきっかけで

ここ数年、これまで出会わなかった方々とお話しする機会が増えました。
それぞれのお子さんの状況をきっかけに、新しい学びを始めたり、趣味に取り組んだり、
資格を取って新たな仕事に挑戦したりと、皆様、それぞれの道を歩んでおられます。
私自身も、「なんとなく新しいこと」に挑戦してきました。
でも、無理に頑張りすぎると長続きしないこともあります。
逆に、無理なく続けられることは、自分の波長に合っているのかもしれません。
そんなことを味わっている過程にいます。
これも、息子のおかげかな、と感じることもあります。
そして今は、「創業や起業」に少しだけ興味を持っています。といっても、私が何かを始めるわけではありません。
「今の時代、何でも挑戦できるよ」
「何をやってもいいんだよ」
「大学に行って就職して…という道だけじゃなく、自分で仕事を作ることもできる」
そんなことを、私自身がもっと知識として持ち、息子や周りの人に伝えられるようになりたいと考えるようになりました。
心にある夢が動くとき
実は最近、夢だった自分の仕事を始めた方のお話を聞く機会もあり、ますます興味が湧いてきました。
今日お話を伺ったのは、長年の夢だったカフェをオープンさせた方のお話です。
その方は、約10年前からぼんやりと夢見ていた「自分のカフェを持つ」という願いを、
長い間心の奥にしまっていたそうです。
具体的な計画はなく、ただふんわりとした夢だけが心にあった、と。
しかしその方は、二年前の夏に、第三者から「話を聞いていると、実際にやってみたくなるかもしれない」
と勧められた創業塾に参加することを決めました。
約1か月間のその塾では、夢を具体的な形にするためのステップや、必要な準備について学んだそうです。
そして、昨年、良い物件との出会いがあり、その後は次々と準備を進め、
今年の春に念願のカフェをオープンさせることができたのです。
振り返ると、「あの時の一歩」は自然な流れだった・・・・と、その方は語ってくださいました。
その方の長い夢の途中には、迷いや不安もあったかもしれませんが(ここは私の想像です)、
でも実は、夢だと感じながらも、具体的に何も行動を起こさずに10年もの長い時間を過ごしてしてこられたようです。
それが、創業塾に通った経験をきっかけに、一気に動き出すことができた、ということのようです。
塾で学び、仲間と交流したり、カフェの内装にもアイデアをもらって実践したり、
ご自分の夢に向かって現実的な一歩を踏み出すことができた・・・と振り返ってくださいました。
長い間、ただ夢のままとして置いていて、何も変わらなかったその時間が、
行動を起こすことで少しずつ現実になっていったのかもしれません。

心の中にある種を育てる期間
この一連の話を聴きながら、今は具体的な社会行動に現れない息子の内面にも、
何か育っているものがあるのではないか、と、勝手な願いを重ねている自分がいました。
意思とエネルギーが合う時に、目に見える行動に現れる
今は、その準備の時間
成長は人それぞれで、自分の本心に気づくタイミングも違う
そんなことを、改めて思いました。
また、心は嘘をつく、とも聞いたことがあります。
心の内側の本当の本音にたどり着くまでの道のりも加算して考えないといけないかもしれませんね。
今現在、引きこもっていたり社会と接していない人たちを含め、
私たちの心の奥底には、そもそも見えない種が静かに育っているのかもしれません。
その種がいつ芽吹くかは誰にもわかりませんが、焦らずに、じっくりと見守ることも大切なのかもしれないですね。
それぞれが心の声に耳を傾け、少しずつ歩みを進めていくことができれば、
やがてその芽は大きく育ち、本当の夢の実現へとつながっていくでしょう。
すべての成長には時間が必要です。
だからこそ、今この瞬間を大切に、見えない心の中の種を育てていきたいな、と、私自身も感じました。

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