~迷えるこひつじ   お母さんの自分時間について~ 不登校保護者の実体験ブログ

当スクールに通っていただいている、ご家族の実話シリーズです。

目次

まずお母さんが元気な状態で?

良く言われる
「お母さんが元気でいないと!」や、
「まず、お母さんが好きな事をして!」という

謎の専門家系の圧・・・・

その空気に触れると、たちまち打ちひしがれるという話、ちらほら聞きます(私も当事者なのでよくわかります)。

まるで

”お母さんが元気じゃないから、子どもが回復しないんですよ!”

と、言われているかのような、強迫観念を植えつけられるのです。

(”お母さん”のせいなのか!?・・・すなわち私のせいなのか!?)

じゃあ

”お母さんが元気だったら子どもは回復する”のか?

と問われれば、YESNOの両面あると、私は思うのです。

私の経験上 
”しんどくても無理に元気に動き回って”、”エネルギーカツカツなのに色々な人に会って”
かえって精神に負担をかけて、家庭内の空気まで悪くなるというパターン、結構あるのです。

なんせ、昭和の「頑張り屋さん」が顔を出してしまうのです
(本音の自分を押し殺していることにも気づかないほどに頑張ってしまう・・・これが、なかなか曲者です!)。

これ、完全NOの行動です。

いや、そうじゃないんです。

子どもの方だって、本当に回復しないと、色々な体験をする気力も湧いてこないように
そもそも不登校や引きこもりのお子さんを持つお母さんはいつもエネルギー切れの子どもが心配で、
体力も気力も落ちてきてるんです。

嫌でも目に入るし、状況を感じるんです。

焦るんです。

子どもがどんどん不幸になっていく・・・この不幸を止める術がない・・・でも、諦められないんです。
だって、すぐ近くで、どんどんしょぼくれていく(ように見える)子どもがいるんです。
救うことができない自分を責めることが癖になってしまって、どんどん自分の心を傷つけます。

よく相談のシーンで「お母さんはしんどいよね。でも、本当にしんどくて辛いのはお子さんよ!」なんて優しく言う専門家さんがいますけど(多分、いる)

・・・・いや、違うんです・・・・目の前にいるそのお母さんが、しんどくて辛いんです。

その領域を飛び越えて、優しく諭すような言い方をしなくたっていいんです。
どん底のお母さんだけを見つめて、そのままを受け入れてあげてほしいんです。

余計な気回しや説得やコーチングもどきは不要なんです。

心の専門家を生業とするならば、ぜひ、知っていただきたいです(偉そうにすみません)。

あ。横道それた・・・・。

でも、こういうのもNOの行動を促進する原因の一つになると、私は思ってます。

じゃあ、YESってどういうことなの?という疑問が出てきますね。

お母さん自身の大切な感覚

それは、お母さん自身が、元気になる事だと思います。ただ、それだけでいいんです。

実はとてもシンプルだけど、ちょっとややこしいかもしれません。

元気って「元の気に戻ること」だと、よく聞きます。
元の気を失っていますので、元の気レベルになる必要があるのです。
そうなんです。お母さんは傷ついています。相当深く。

まずはそれを回復させることに注力してほしいのです。

なぜなら周囲に元気が満ちていると、
それが子どもにも影響して、回復するスピードがほんのり早まるようなのです。
もしも、ご自分のことを貶めるような、卑下するような悪習慣をお持ちだったら尚のこと

このことに気づくのに時間が必要かもしれません。
小さなことから、日常の中でご自分の意識を大事にする、ご自分の選択を認める・・・・をコツコツと続けてほしいのです。

遠慮なく、躊躇せず、
まず「自分が大事」、「自分が愛しい」、「自分を楽しませる」ということにトライしてほしいのです。
実は、これって勇気が必要になったりします。

子どもをこんな風にした、ダメな母親だ、というレッテルをご自分に貼っている場合は特に。
負担をかけすぎない程度に、お母さん自身も視野を広げる必要が出てきます。

ちょっと、怖いかもしれません。ちょっと、疲れるかもしれません。でもどうか、これまでの経験値を活かしながら、

1ミリだけ行動を変えてみる、分度器で言うと1度だけ見る角度を変えてみる
・・・そんな行動を取ってみてほしいのです。

よく、「自分時間を持つ」、という表現がありますが(え?ない?)
そもそも、時間を感じているのは自分自身です。全て「自分」です。

なので、自分のために意識的に時間を使うことに対して、遠慮しないでほしいのです。
今すぐに新しい趣味を持つことが難しくても、(客観的に見て)大きなことができなくても

目覚めた時に空を見て「私の時間」を意識すること
コーヒーを飲むという「選択」をすること
歩く時に自分の姿勢を意識すること などなど

そうやって、少しずつ、自分自身の感覚を取り戻してほしいのです。

小さなステップアップを、自分自身に許してあげてほしいのです。気づかないほどに厳しく縛りつけていた自分自身を、甘やかしてほしいのです。そのうちじわじわとエネルギーがたまってきたら、新しい趣味探しにパワーを使っていっても、きっと大丈夫です。

その場合は、お母さん自身が、お母さんとしてでなく「人として救われるというような気分になれる」ような場所を探したら良いのだと思います。もちろん遠慮なく、気になることがあれば、あれこれトライしてみたら良いと思います。

スピリチュアルな勉強会でも、フランダンスでも、仲間探しでも、なんでも大丈夫です(ちなみに、IPELさんではこれらに触れるチャンスがあります♪)。

ここで注意なのですが、

「私も頑張ってるから、そろそろ子供も回復してきたかな?」などと、後ろを振り返って確認しようとするのはNGかもしれません。そのような確認作業は避けた方が無難のように感じます(あくまでも、私の経験上の話です)。

子どもの”目に見える形での回復”というご褒美を期待しながら

あれこれ手を尽くしたところで「子ども、全然変わってないじゃん!」という結果を目の当たりにしてしまった場合、腹立たしくなり、

ご自身にも、ご家庭にも悪い影響を与えてしまうということが想像できてしまうのです(私の経験上の話です)。
今すぐに、でなくても大丈夫です。

あくまで自由に、主体性を守り育てていきましょう、というお話です。
子どもの状況に責任を感じすぎて傷ついているお母さんたち
元々たくさん持っている自分時間を、まずはご自身が意図して取り戻していきましょう。

どうか、今の不完全さを楽しみ、

ちょっとした旅を楽しむ気持ちで(なんなら、本当の旅行もしちゃいましょう♪)
今の目の前の状況を捉えることができますように。

新緑がまぶしい季節に つらつらと書きました。

当スクールには、様々な状況で、様々な悩みを抱えていらっしゃる保護者やご家庭の方が多数通っていただいています。

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