
こんにちは!
今回は近年社会問題になっている、大人の引きこもりについてお話していきたいと思います。
大人の引きこもりも子どもと同じように複数の要因が絡み合っています。
職場や社会での挫折・ストレス
職場の人間関係のトラブル
パワハラ・セクハラ・いじめなどで心が傷つき、「外に出るのが怖い」と感じるようになる。
仕事の失敗やリストラ
「社会に必要とされていない」と感じて自信を失い、そのまま引きこもってしまう。
精神的な病気やメンタルの不調

うつ病・不安障害・発達障害など
外出や対人関係に強いストレスや不安を感じ、ひきこもりにつながる。
二次的な問題としての引きこもり
たとえば、もともとはうつ病→外に出られない→社会復帰が難しい→引きこもりが長期化、という流れ。
家族との関係・養われる環境
過干渉な親・過保護な環境
「自分で何かを決める経験」がないまま大人になり、社会に適応できず引きこもる。
生活の面倒を見てもらえる状態
親の年金や資産で生活できてしまい、「今のままでいいかも」と思い抜け出せなくなる。
就職や進路のつまずき(若年層に多い)
就職氷河期世代や非正規雇用の連続
何度も就職活動に失敗し、「働くこと」自体が怖くなってしまう。
自己肯定感の低さ・社会への不信感
「どうせ自分なんか…」という思い
過去の失敗や否定されてきた経験が積み重なって、自信が持てない。
社会への怒りや無力感
「努力しても報われない」「社会は不公平だ」という思いが強くなると、外に出ようという意欲が消えてしまう。
大人の引きこもりは「怠け」ではなく、心や環境の問題が大きいです。
表面的には家にいるだけに見えても、内面では苦しんでいたり、自分を責めていたりします。
大人の引きこもり本人ができる対処法

自分を責めない・否定しない
• 「こんな自分はダメだ」と思いがちだけど、それは引きこもり状態を悪化させる原因になります。
• 「今はそういう時期」と認めることが、次の一歩への土台になります。
生活リズムを整える
• 起床・就寝時間を決める。最初はざっくりでもOK。
• 朝日を浴びるだけでも脳がリセットされて、気持ちが前向きになります。
身の回りの環境を整える
• 部屋の片付けを少しずつ。物を減らすと心も軽くなる。
• 植物を置いたり、自然音のBGMを流すのもおすすめ。
小さな成功体験を積む
• 「今日は5分散歩する」「コンビニに行ってみる」など、小さな目標を立ててクリアしていく。
• 達成感が自信に繋がります。
自分の気持ちを書く・話す
• 日記やメモアプリに気持ちを書くだけでも整理されていきます。
• 難しい場合は、AIに話しかけるのもアリ。
無理のない社会との接点を持つ
• SNSで誰かの投稿を見る、コメントするだけでも一歩。
• オンラインの趣味コミュニティやゲームも立派な社会参加です。
必要なら専門機関に繋がる
• ひとりで抱えすぎないこと。
• 地域の引きこもり支援センター、精神科・心療内科、NPOなども利用できます。
周りができるサポート方法

安心できる居場所・雰囲気をつくる
• 無理に外へ連れ出そうとせず、まずは「ここにいてもいいんだよ」という安心感を与える。
• 家の中でも、本人が落ち着けるスペース(静かな部屋やソファ)を用意してあげる。
定期的な声かけ・連絡
• 毎日決まった時間に「おはよう」「おやすみ」などの短いメッセージだけでも送る。
• 返信がなくても、見守っているという姿勢を伝えることが大切。
ポジティブなリアクション
• 本人がした小さな行動(部屋の掃除を少しした、窓を開けた等)にも気づいて「すごいね」「いいね」と承認する。
• できていないことを責めず、できたことに目を向ける。
本人のペースを尊重する
• 「次はこれをやろう」とタスクを与え過ぎない。
• 本人が興味を示したタイミング・範囲で一緒に始める。
共通の趣味・話題を用意する
• 映画やアニメ、本など、本人の好きなものについて一緒に話せる時間を作る。
• 無理なく会話のきっかけを増やし、コミュニケーションの入口をつくる。
専門機関・支援団体との橋渡し
• 本人が相談をためらう場合は、声かけ役や同席サポートをする。
• 地域の引きこもり支援センターや心療内科、NPOの情報をまとめて、そっと渡してあげる。
情報・資料を共有する
• 分かりやすいリーフレットやウェブサイトを一緒に見ながら、「こういう支援もあるよ」と紹介する。
他のサポーターと連携する
• 家族だけで抱え込まず、友人や同僚、支援者同士で情報交換・連絡網をつくる。
• 定期的にミーティングや飲み会(※本人不在でもOK)を開き、サポートの方向性を共有。
自分(サポーター)のケアも忘れずに
• 支える側もストレスや不安を抱えやすいので、相談できる相手や専門家を持つ。
• 自己研鑽として、引きこもり支援の研修やセミナーに参加するのもおすすめ。
最後に
大人の引きこもりは子供以上に複雑で難しい問題です。
心を休めたいと思っていても金銭的にも休むことができないなど、頭では休まないとと考えていても状況的に休めないという状況に陥ってしまい体を壊してからや取り返しがつかなくなってから発見に至る場合もあります。
周りのサポートも大切ですね。