不登校やひきこもりの相談を受けていると、
「親として何をしたらいいかわからない」
「学校との関係がうまくいかない」
「支援機関に相談しているけれど、なかなか変化が見えない」
という声をよく耳にします。
その背景には、「誰か一人が解決しなければならない」という感覚があることも少なくありません。
しかし実際には、不登校やひきこもりは、一人の支援者や一つの機関だけで解決できるものではありません。
むしろ大切なのは、本人を中心に、周囲の人たちがチームとして関わっていくことです。
支援は「誰が正しいか」を決める場ではない
不登校やひきこもりの状態が長く続くと、
- 保護者は保護者なりに努力している
- 学校は学校なりに対応している
- 本人も本人なりに苦しんでいる
という状況が生まれます。
ところが、それぞれが懸命に動いているにもかかわらず、状況が変わらないことがあります。
そのとき必要なのは、
「誰の対応が悪かったのか」
を探すことではありません。
まずは、
「これまでどんな工夫や努力が行われてきたのか」
を丁寧に理解することです。
支援を始める前に、これまでの歩みを知ること。
それがチームづくりの第一歩になります。
支援者は外から答えを持ってくる人ではない
支援の現場では、
「専門家なら解決策を知っているはず」
と思われることがあります。
もちろん専門知識や経験は重要です。
しかし、実際に本人のことを一番長く見てきたのは家族であり、学校であり、本人自身です。
支援者が最初から答えを持ち込もうとすると、
これまで築かれてきた関係性や努力が見えなくなってしまうことがあります。
だからこそ支援者は、
「何を変えるか」
よりも先に、
「何がすでに支えになっているか」
を探します。
そして、その力がより活かされる方法を一緒に考えていきます。
本人もチームの一員である
不登校やひきこもりの支援では、
いつの間にか周囲の大人だけで話し合いが進んでしまうことがあります。
しかし、本来もっとも大切なメンバーは本人です。
もちろん、すぐに面談できないこともあります。
会話が難しい時期もあります。
それでも支援を考えるときには、
「本人だったらどう感じるだろう」
「本人は何を望んでいるだろう」
という視点を持ち続けることが大切です。
本人を問題の対象として扱うのではなく、支援チームの一員として考える。
その姿勢が、本人の主体性を守ることにつながります。
IPELが大切にしていること
IPELでは、不登校やひきこもりを「本人だけの問題」とは考えていません。
本人、保護者、学校、関係機関、それぞれが異なる立場で努力を重ねています。
だからこそ私たちは、
「誰が悪いのか」
ではなく、
「どうすれば力を合わせられるか」
を大切にしています。
支援の目的は、支援者が問題を解決することではありません。
本人や家族が本来持っている力が発揮されやすい環境を整え、それぞれが無理なく協力できる関係をつくることです。
もし今、
「家族だけでは限界を感じている」
「学校との連携に悩んでいる」
「本人への関わり方がわからない」
という状況があれば、一人で抱え込む必要はありません。
IPELでは、本人・ご家族・学校それぞれの思いを丁寧にうかがいながら、支援のチームづくりをお手伝いしています。
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