「カウンセリング」と「相談」――その違いについて

不登校や引きこもりのご相談をお受けしていると、
「カウンセリングを受けるほどではないと思うのですが……」
というお言葉をいただくことがあります。
確かに「カウンセリング」という言葉には、どこか特別な響きがあります。
専門家から何かアドバイスをもらう場所。心の病気の人が行く場所。自分ではどうにもならなくなった時に受けるもの。そのようなイメージをお持ちの方も少なくないかもしれません。
しかし実際には、私たちが行っているカウンセリングは、そうした一方的なものではありません。むしろ「相談」という言葉の方が実態に近いと感じることがあります。

目次

カウンセリングは何かを授けてもらう場所ではありません

カウンセリングというと、専門家が答えを知っていて、それを教えてくれる場だと思われることがあります。ですが、不登校や引きこもりの問題には、すぐに答えが見つかるものばかりではありません。
お子様によって背景は異なりますし、ご家庭によって状況も異なります。
そのため、
「こうすれば必ず解決する」
という万能な方法があるわけではありません。
カウンセリングは、専門家が答えを授ける場というよりも、ご本人やご家族と一緒に状況を整理し、今できることを考えていく場だと私たちは考えています。

「相談する」という姿勢が力になる

私たちは保護者の方に、
「カウンセリングを受けてください」
というよりも、
「一度相談してみませんか」
とお伝えすることがよくあります。
それは言葉の問題だけではありません。「受ける」という表現には、どうしても受け身の印象があります。
一方で「相談する」という言葉には、自分の悩みを話し、一緒に考え、必要な支援を探していく、という主体的な意味合いがあります。
実際、支援がうまく進む時というのは、専門家だけが頑張るのではなく、ご本人やご家族も一緒に考えながら進んでいくことが多いように感じます。

悩みが大きくなる前に相談してみる

「もっと深刻になったら相談しよう」
そう考えているうちに、問題が長引いてしまうこともあります。不登校や引きこもりは、早い段階で状況を整理することで見えてくることも少なくありません。
もちろん、すぐに何かを変えなければならないわけではありません。まずは今の状況を話してみる。何に困っているのかを整理してみる。そのためだけの相談でも十分意味があります。

IPELが大切にしていること

IPELでは、お子様や保護者様に対して、臨床心理士による相談支援を行っています。
私たちは、専門家が一方的に答えを示すのではなく、ご本人やご家族と一緒に考え、そのご家庭に合った方法を探していくことを大切にしています。
「カウンセリングを受けるほどではないかもしれない」
そう感じている方こそ、一度ご相談ください。
相談することは、特別なことではありません。今抱えている悩みを整理し、次の一歩を考えるための時間として、気軽に活用していただければと思います。

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