不登校・引きこもり支援で大切なのは「原因探し」よりも「安心して動き出せる環境づくり」
不登校や引きこもりのお子さんと向き合っていると、「なぜこうなったのだろう」「原因を突き止めなければ」と考えてしまうことがあります。
もちろん背景を理解することは大切です。しかし、原因だけを追い続けることが、必ずしもお子さんの回復につながるとは限りません。今回は、心理支援の現場で大切にされている考え方の一つをご紹介します。
行動には、その子なりの意味がある
一見すると理解しにくい行動であっても、多くの場合、その子にとっては何らかの理由があって選ばれた「対処の方法」です。
例えば、
- 学校へ行かない
- 人と話さない
- 部屋に閉じこもる
- 強い不安を訴える
こうした行動は、本人にとって苦しい状況を何とか乗り越えようとした結果であることがあります。
もちろん、それが最善の方法とは限りません。しかし、その時点では本人にとって「今できる精一杯の対処」だった可能性があります。
このような視点を持つことで、「問題行動」と決めつけるのではなく、お子さんが何を守ろうとしているのかを考えやすくなります。
「話せない」ことにも理由がある
例えば、人前で話すことが極端に難しいお子さんがいるとします。
周囲は「少しずつ話せるように練習しよう」と考えがちですが、本人にとっては「話さないこと」が自分を守るための方法になっている場合があります。
そのような時に無理に話すことを求めるよりも、
- 合図で気持ちを伝えられる方法をつくる
- 筆談やメモを活用する
- 安心できる人との関わりを増やす
など、「今できるコミュニケーション」を尊重する方が、結果的に安心感につながることがあります。
安心できる経験を積み重ねることで、子どもは自分のペースで少しずつ新しい一歩を踏み出せるようになります。
小さな工夫が大きな変化につながることも
支援の現場では、特別な技法だけが効果を生むわけではありません。
むしろ、
- 子どものペースを尊重する
- 「できないこと」ではなく「できていること」に目を向ける
- 安心して過ごせる関係を積み重ねる
といった日々の小さな関わりが、大きな変化につながることは少なくありません。
「この子にはこういう方法なら安心できるかもしれない」
そんな工夫を保護者や学校、支援者が一緒に考え続けることが、お子さんの成長を支える力になります。
原因を急いで聞き出さないことも支援になる
保護者としては、
「どうして学校へ行けないの?」
「何があったの?」
「理由を話してほしい」
と聞きたくなることもあるでしょう。
しかし、お子さん自身も理由をうまく言葉にできなかったり、話すこと自体が負担になったりすることがあります。
焦って原因を探すよりも、
「今は話せなくても大丈夫」
「困ったときはいつでも話していいよ」
という安心感を伝えることが、お子さんが自分の気持ちを整理していく土台になることがあります。
IPELで大切にしていること
IPELでは、不登校や引きこもりのお子さんを「問題がある子」として捉えるのではなく、その行動にはその子なりの意味や背景があると考えています。
そのため、「学校へ行けるようになること」だけを目標にするのではなく、お子さんが安心できる居場所や人との関係を築き、自分のペースで一歩を踏み出せるよう支援することを大切にしています。
また、お子さんへの支援だけではなく、日々悩みや不安を抱えながら向き合っておられる保護者の方のお気持ちにも寄り添い、ご家庭全体を支える視点を大切にしています。
「どうすればよいのかわからない」「この対応で合っているのだろうか」と迷われることがあれば、一人で抱え込まずにご相談ください。
お子さんやご家族にとって無理のない方法を一緒に考えながら、一歩ずつ前へ進んでいけるようお手伝いできれば幸いです。
Fun Stepを運営する合同会社アイペル(大阪市淀川区)は、不登校や引きこもりの状態にある方の支援を行っております。
教室への通所やオンライン面談や家庭訪問といった方法で、お困りの方の相談に取り組みます。
当スクールでは、お子様の状態に即した形態での支援をご提供しております!
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