「どうせ無理」が頭から離れない…。そんな時に役立つ認知行動療法という考え方

「学校に行きたい気持ちはあるみたいだけれど、一歩が踏み出せない」
「何を話しても『どうせ無理』『自分なんてダメだから』と言う」
「家族から見れば良いところもたくさんあるのに、本人は悪いところばかり気にしている」
不登校や引きこもりのご相談を受けていると、このようなお悩みを耳にすることがあります。
こうした状態を理解する上で役立つ考え方のひとつが、認知行動療法(CBT:Cognitive Behavior Therapy)です。

目次

認知行動療法とは?

認知行動療法は、「認知(考え方・物事の捉え方)」と「行動」の両方に働きかける心理療法です。
私たちは日々さまざまな出来事を経験していますが、同じ出来事であっても、人によって受け取り方は異なります。
例えば、学校で先生から注意を受けたとします。
ある子は、
「自分はダメな人間なんだ」
と考えて落ち込み、勉強や人との関わりを避けるようになるかもしれません。
また別の子は、
「悔しいけれど次は頑張ろう」
と考え、より一層努力するかもしれません。
出来事そのものではなく、その出来事をどう受け止めたかによって、気持ちや行動は大きく変わるのです。認知行動療法では、この「受け止め方」に注目します。

気持ちを苦しくする『考え方のクセ』

強いストレスや不安が続くと、誰でも考え方の幅が狭くなってしまうことがあります。すると、現実以上に自分を責めたり、将来を悲観したりしやすくなります。
例えば、

  • 「自分は何をやってもダメだ」
  • 「みんな自分のことを悪く思っている」
  • 「今の状況は絶対に変わらない」

このような考えが頭の中を占めるようになることがあります。
もちろん、本人がわざとそう考えているわけではありません。心が疲れている時ほど、こうした考え方のクセに気づきにくくなってしまうのです。

よく見られる考え方のクセ

認知行動療法では、代表的な考え方のクセがいくつか知られています。

① 根拠のない決めつけ

「きっと失敗する」
「どうせ嫌われている」
十分な根拠がないまま、悪い結果を確信してしまう考え方です。

② 悪い部分ばかりに目が向く

褒められたことよりも、一つの失敗や注意されたことばかり気になってしまう状態です。

③ 一度の失敗を一般化する

一回うまくいかなかっただけで、
「自分には向いていない」
「何をやってもダメだ」
と結論づけてしまいます。

④ 良いことを過小評価する

できたことや頑張ったことを認めず、
「こんなの大したことじゃない」
と受け流してしまいます。

⑤ 何でも自分のせいにする

本来自分ではどうにもできないことまで、
「自分が悪かったからだ」
と考えてしまいます。

⑥ 白黒思考

「100点でなければ失敗」
「完璧でなければ意味がない」
という極端な考え方です。
学校に行けた日は〇、行けなかった日は×、というように評価してしまうと、小さな前進に気づきにくくなります。

大切なのは『考え方を変えること』ではなく『考え方に気づくこと』

認知行動療法は、
「前向きに考えましょう」
と無理に励ます方法ではありません。
むしろ、
「本当にそうだろうか?」
「別の見方もあるかもしれない」
と、一緒に考えながら視野を広げていく支援です。
自分の考え方のクセに気づけるようになると、気持ちが少し楽になったり、今まで避けていた行動に挑戦できたりすることがあります。

IPELでできること

IPELでは、臨床心理士が認知行動療法の考え方も活用しながら、お子様や保護者様のお話を伺っています。
不登校や引きこもりの背景には、一人ひとり異なる事情や悩みがあります。
だからこそ、「学校に行かせること」だけを目標にするのではなく、お子様が今どのような気持ちで過ごしているのか、どのような考え方のクセや困りごとを抱えているのかを丁寧に整理しながら、一緒に解決の糸口を探していきます。
「子どもへの関わり方が分からない」
「家族だけでは限界を感じている」
「まずは話を聞いてほしい」そんな時は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。

当スクールでは、全く家から出られなかった子が、新大阪の教室まで通えるようになる秘密があります!
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