「本当にそうだろうか?」を一緒に考える ― 認知行動療法の視点から

不登校や引きこもりのご相談を受けていると、お子様から次のような言葉を聞くことがあります。
「どうせ学校に行っても嫌な思いをする」
「みんな自分のことを嫌っている」
「何をやっても失敗する」
保護者の方からすると、
「そんなことないと思うけどな」
と感じることも少なくありません。
しかし本人にとっては、それが単なる考えではなく、確かな事実のように感じられていることがあります。
認知行動療法では、このような考えを頭ごなしに否定するのではなく、
「本当にそうだろうか?」
「別の見方はできないだろうか?」
と一緒に考えていきます。

目次

考えと事実は同じではない

私たちは日常生活の中で、無意識のうちにさまざまな解釈をしています。
例えば、友達にメッセージを送ったのに返事が来なかったとします。
その時、
「嫌われたのかもしれない」
と思う人もいれば、
「忙しいのかな」
と思う人もいます。
実際に起きた出来事は、
「返事が来ていない」
という事実だけです。
しかし、その事実にどのような意味を与えるかによって、不安になったり落ち込んだり、あるいは気にせず過ごせたりします。
認知行動療法では、この違いに注目します。

子どもを苦しめる『自動思考』

以前の記事でも紹介しましたが、出来事が起きた瞬間に頭に浮かぶ考えを「自動思考」と呼びます。
子どもの「どうせ無理」を理解する ― 認知行動療法の視点から考える不登校支援 | 大阪の不登校支援・引きこもり支援 | 合同会社アイペル(IPEL)
例えば、
先生から呼び出された

「また怒られるに違いない」

不安になる

学校へ行きたくなくなる
という流れが起こることがあります。
もちろん、本当に怒られるとは限りません。
けれども、その考えが強く浮かぶことで、不安や緊張も大きくなってしまうのです。

まずは『証拠』を探してみる

認知行動療法では、自動思考が浮かんだ時に、
「そう考える根拠は何だろう?」
と考えてみます。
ここで大切なのは、解釈ではなく事実を探すことです。
例えば、
「先生は自分のことを嫌っている」
という考えが浮かんだとします。
その時、
「先生はいつも嫌な顔をしている」
というのは、自分の解釈が含まれています。
一方で、
「先生は目を合わせなかった」
「挨拶への返事がなかった」
というのは、比較的客観的な事実です。
まずは事実と解釈を分けて整理していくことが大切になります。

別の可能性はないだろうか?

次に行うのが、「別の見方」を探す作業です。
例えば、
「先生は自分を嫌っている」
という考えに対して、

  • 忙しくて気づかなかっただけかもしれない
  • 体調が悪かったのかもしれない
  • 他のことで考え事をしていたのかもしれない

という可能性も考えられます。
もちろん、すぐに納得できなくても構いません。
大切なのは、「一つの考えだけが正解ではないかもしれない」と気づくことです。

もし親しい友人だったら?

認知行動療法では、別の見方を探すためにこんな質問をすることがあります。
「もし親しい友人が同じことで悩んでいたら、何と声をかけますか?」
「今の自分に対して、大切な人なら何と言うと思いますか?」
「元気だった頃の自分なら、どう考えるでしょうか?」
私たちは自分自身には厳しくなりがちです。
しかし他人に対しては、もっと優しく現実的な言葉をかけられることが少なくありません。
こうした視点を借りることで、自分を追い詰める考えから少し距離を取れることがあります。
子どもの考えを無理に変える必要はありません
認知行動療法は、
「考え方を変えなさい」
と指導するものではありません。
また、
「もっと前向きになろう」
と励ますことでもありません。
大切なのは、
「そう考えてしまう理由があるんだね」
と理解した上で、
「他の可能性もあるかもしれないね」
と一緒に考えることです。
不登校や引きこもりの状態にあるお子様の中には、不安や失敗体験の積み重ねによって、物事を悲観的に捉えやすくなっている方もいます。
そのような時こそ、安心できる相手と一緒に考えを整理することが助けになる場合があります。

IPELでの支援について

IPELでは、臨床心理士が認知行動療法の考え方も活用しながら、お子様や保護者様のお話を伺っています。
「子どもが極端に悲観的になっている」
「どう声をかければ良いのか分からない」
「本人の考えを整理する手伝いをしてほしい」
そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お子様のペースを大切にしながら、一緒に解決の糸口を探していきます。

Fun Stepを運営する合同会社アイペル(大阪市淀川区)は、不登校や引きこもりの状態にある方の支援を行っております。
教室への通所やオンライン面談や家庭訪問といった方法で、お困りの方の相談に取り組みます。

当スクールでは、お子様の状態に即した形態での支援をご提供しております!
ご興味ある方はお問い合わせくださいね!

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もしくは
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お気軽にご相談くださいね!

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