引きこもり息子の気まぐれ

秋の風に変わり、
夏の暑さの苦しさを抜けたからなのか
ちょっと前のことを思い出したり
私の気分が変わったり・・・してきているのかもしれません。

感覚って大事ですね。

これまでは、
そこまで真剣に”感じる力”のことを思ったことがありませんでした。

～～～

まずはお母さんが元気に
というアドバイスは耳にタコでウンザリするほどなのですが
でも、やっぱりそうなんです。
お母さんが元気に・・・つまり「元の気」でいる事って大事です。

でも、無理なものは無理！

それも分かります。

実は、つい先ほど、サナギ息子にとって
毎週一回の貴重なお出かけの機会
(IPELさんの運営してくださる、FunStepスクールという「居場所」です)

・・・のはずですが・・・・

本人に確認すると、急に「行かない」と。

おそらく、雨で気分が上がらない上、
手軽なゲームから離れられないことが理由です。
スクール開始は13時。それなのにその直前。
「連絡したの！？」と、思わず私がきつく言うと
「そんなにきつく言わないでよ・・・。」と、
息子のメンタルを攻撃したらしい母。

しかし、しかし
ほんの1時間前に聞くと「行くよ。」と明るく答えていたのに・・・・。

「向こうの人達は待ってるんだよ。お金もかかってるんだよ。ちゃんとして！」と、
これも言ってはいけないＮＧワード連発の母。

しぶしぶ息子は、先方にオンラインで連絡したようですが・・・
これが、暗闇絶頂期ならば、このような展開はなかったはずだし
(そもそも外部と繋がれていない時期)
昨年から考えたら　少しでも動きが出てきて良いじゃないか、と、
客観的には言える場面でしょう。

でも、でもですね・・・成人年齢ですよ。
気分が乗らないとはいえ　ゲームをするパワーがあるなら
これからの自分自身にとって、少しでもプラスになる行動を選んでほしい

とも思います。

いくら、メンタルクリニック往診にかかってお薬も服用していると言っても
なんでもかんでも王子様ではいられないと思うんです。

言葉は悪いけれど、いずれ親もくたばりますよ。

でも、きっとこの場にその方面の専門家さんがいるとすれば

「これでまた社会復帰まで遠くなりましたね。」
「せっかく上向きになってきたお子さんに、精神的ダメージを与えましたね。」

と言われてしまう状況なのかもしれませんね。

ただ、きっと、その人たちはその後の責任を取らない・・・
だから、嫌なことは母が言うしかない・・・・
・・・と、自分自身のＮＧ行動を、ここでなんとなく正当化しておこうと思います。

母親にできること

よく、言われます。

”一番つらいのはお子さんですよ。”

ええ、分かってます。
でも、同じ空間で日常生活を送る「私」の存在もお忘れなく。
私が私をいじめるのは、もう嫌なんです。

母は女優でいましょう、というアドバイスもありますが
表面上　嘘をついてまで、実はギリギリと心を締めるのは、嫌なんです。
私はそうなってしまうと、とても辛いんです。
もう、何年もできないことを取り組もうとして、
これ以上　私が持たないんです。

なので、言いたいことを言うようにしたいのです。
わがままなのかもしれないですが

長年　自分の感覚を大切にしなかったことで
今のこの現実を引き起こしている、とも知ってしまった後なので。

ただ、つい先ほどのことは
本当は、もっと傷つけないように指摘できれば良かったですね。
もしくは
最初から「行かないもの」と捉えていれば良かったのですが
運悪く、今日は事前に「行くよ。」
という、本人の明るい声を聴きだしてしまった私のミスもあるでしょう。

なんで、聞いてしまったんだろう　
なんで、話しかけてしまったんだろう

自分のコントロールがいつも完璧ではないのに
雨天だからか　私の気分も、もともと良くなかったかもしれないのに
想像力が乏しかったのか　瞬発力がなかったのか

後悔しても分析しても、しょうがないですね。無駄ですね。
今　私ができることは、
あえて開き直って自分を「元気」にすることだと感じてます。
そして
次回は、その貴重な機会に息子自ら機嫌よく出かけられますように
ただ祈るしかない・・・
本人の、生きる力を信じるしかない・・・
もどかしいけれど、私ができることはきっとこれくらいです。

もうすぐハロウィンですね。
秋の収穫を祝うとともに、悪霊を追い払う宗教的な行事が発祥起源だそうですが
自分を含め
我が子の不登校や引きこもり状態に直面するお母様方にとって
癒しとなるような、楽しい彩が
日常の中にたくさんありますように・・・
今日は　祈ってしまいます。