不登校やひきこもりの支援というと、相談室での面談をイメージする方が多いかもしれません。
もちろん、安心して話ができる面談の場は大切です。
しかし、本人の生活は相談室の外にあります。
家庭があり、学校があり、友人関係があり、それぞれの毎日があります。
そのため、支援もまた相談室の中だけで完結するものではありません。
むしろ本人を取り巻く環境全体を理解し、必要な人たちが協力できる状態をつくることが重要になります。
本人のことは、本人の生活の中で理解する
不登校やひきこもりの相談では、
「家では元気なのに学校には行けない」
「支援者とは話せるのに家族とは話せない」
「昼夜逆転しているが趣味には集中している」
など、一見すると矛盾して見える姿に出会うことがあります。
こうした姿を理解するためには、面談の中で語られる内容だけでは十分ではありません。
家庭ではどのように過ごしているのか。
学校ではどのような出来事があったのか。
どんなことに不安を感じ、どんなことに安心を感じるのか。
生活全体の流れを理解することで、初めて見えてくることがあります。
支援者が本人の生活環境に関心を持つのは、そのためです。
支援者同士の関係性も支援の一部
不登校やひきこもりの支援では、
- 保護者
- 学校
- 支援機関
- 医療機関
- 福祉機関
など、複数の人が関わることがあります。
その際、本人が安心できるかどうかは、それぞれの支援者がどれだけ優秀かだけでは決まりません。
むしろ、
「この人たちは連携できている」
「自分のことを一緒に考えてくれている」
という感覚が大きな安心感につながります。
逆に、支援者同士が対立していたり、情報共有がうまくいっていなかったりすると、本人や家族はどこを信頼してよいかわからなくなってしまいます。
支援者同士の信頼関係もまた、支援の大切な土台なのです。
支援機関が抱え込まないことも大切
支援をしていると、
「このまま自分たちだけで何とかしなければ」
という気持ちが生まれることがあります。
しかし実際には、すべての課題を一つの機関だけで解決できるわけではありません。
医療的な支援が必要な場合もあります。
学校との調整が重要な場合もあります。
福祉サービスの利用が有効な場合もあります。
本当に大切なのは、支援を抱え込むことではなく、必要な支援につなげることです。
適切なタイミングで適切な人につなぐことも、支援者の大切な役割の一つです。
IPELが大切にしていること
IPELでは、不登校やひきこもりの支援を「相談室の中だけの支援」とは考えていません。
本人が日々を過ごしている家庭や学校、地域とのつながりを大切にしながら支援を行っています。
また、保護者、学校、医療機関、関係機関などとの連携も重視しています。
私たちが目指しているのは、本人や家族が特定の支援者に依存することではなく、安心して生活できる環境を整えていくことです。
不登校やひきこもりの状態に悩んでいると、「誰に相談したらいいのかわからない」と感じることも少なくありません。
そんなときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
IPELでは、本人・ご家族・関係機関それぞれの思いを大切にしながら、一緒に支援の形を考えていきます。
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