子どもの「どうせ無理」を理解する ― 認知行動療法の視点から考える不登校支援

前回の記事では、認知行動療法(CBT)の考え方として、「出来事そのものではなく、その出来事をどう受け止めるかによって気持ちや行動が変わる」というお話をしました。
「どうせ無理」が頭から離れない…。そんな時に役立つ認知行動療法という考え方 | 大阪の不登校支援・引きこもり支援 | 合同会社アイペル(IPEL)
今回はもう少し踏み込んで、「なぜ子どもがネガティブな考えから抜け出せなくなるのか」、そして「認知行動療法ではどのような支援を行うのか」をご紹介したいと思います。

目次

「気にしすぎだよ」が届かない理由

不登校や引きこもりの状態にあるお子様の中には、
「みんな自分を嫌っている」
「学校に行ってもどうせうまくいかない」
「自分には価値がない」
といった考えを抱えている方が少なくありません。
保護者の方からすると、
「そんなことないよ」
「考えすぎじゃない?」
と思うこともあるでしょう。
しかし本人にとっては、それが単なる考えではなく、「現実そのもの」のように感じられていることがあります。
認知行動療法では、このような瞬間的に浮かぶ考えを「自動思考」と呼びます。

自動思考とは?

自動思考とは、ある出来事が起きた瞬間に自然と頭に浮かぶ考えやイメージのことです。
例えば、学校で友達に挨拶をしたのに返事が返ってこなかったとします。
その時、
「嫌われたのかもしれない」
と思う子もいれば、
「気づかなかっただけかな」
と思う子もいます。
実際に起きた出来事は同じです。
しかし、その受け止め方によって気持ちも変わります。
前者であれば不安や悲しみを感じるかもしれませんし、後者であればそれほど気にならないかもしれません。
つまり、
出来事 → 気分
ではなく、
出来事 → 考え方(認知)→ 気分
という流れがあるのです。
気持ちだけでなく身体にも影響する
考え方は気持ちだけに影響するわけではありません。
強い不安を感じると、

  • 動悸がする
  • お腹が痛くなる
  • 頭が真っ白になる
  • 眠れなくなる

といった身体反応が現れることがあります。
さらに、

  • 学校を休む
  • 人と話さなくなる
  • 部屋から出られなくなる

といった行動にも影響します。
認知行動療法では、
「認知(考え方)」
「気分」
「身体反応」
「行動」
は互いに影響し合っていると考えます。
そのため、どこか一つに変化が起きると、他の部分にも良い変化が生まれる可能性があります。

まずは『気づく』ことから始める

認知行動療法で最初に行うのは、自分の考えを無理に変えることではありません。
まずは、
「今、自分は何を考えているのだろう?」
と気づくことから始めます。
例えば、
「学校に行かなきゃ」
と思った時に、
「どうせ失敗する」
「みんなに変な目で見られる」
「また嫌な思いをする」
という考えが浮かんでいるかもしれません。
その考えに気づけるようになると、
「本当にそうだろうか?」
「別の見方もあるのではないか?」
と考える余地が生まれます。

書き出すことで見えてくるもの

認知行動療法では、頭の中で起きていることを紙に書き出すことがあります。
例えば、
状況:学校から連絡が来た
気持ち:不安80%
考え:また何か言われるかもしれない
このように整理するだけでも、
「自分はこんな風に考えていたんだ」
という発見につながります。
頭の中だけで考えていると、不安や焦りはどんどん大きくなりがちです。
しかし、書き出してみることで問題を客観的に見られるようになり、気持ちが整理されやすくなります。

考え方は練習によって柔軟になる

認知行動療法では、
「前向きに考えましょう」
と無理に励ますことはありません。
むしろ、
「その考えには根拠があるだろうか?」
「他の可能性はないだろうか?」
と丁寧に確認しながら、少しずつ視野を広げていきます。
私たちの考え方は、生まれつき決まっているものではありません。
これまでの経験の中で身についたものであり、新しい経験を通して柔軟にしていくこともできます。

IPELでの支援について

IPELでは、臨床心理士が認知行動療法の考え方も活用しながら、お子様や保護者様のご相談をお受けしています。
不登校や引きこもりの背景には、学校での経験、人間関係、不安の強さ、自信の低下など、さまざまな要因があります。
そのため、「学校へ行く方法」だけを考えるのではなく、

  • 今どのような気持ちを抱えているのか
  • どのような考え方のクセがあるのか
  • どんな場面でつらさが強くなるのか

を一緒に整理しながら、その子らしいペースで前に進むお手伝いをしています。
「子どもの考えていることが分からない」
「どう声をかけたら良いのか悩んでいる」
「まずは話だけ聞いてみたい」
そのような場合も、お気軽にご相談ください。

Fun Stepを運営する合同会社アイペル(大阪市淀川区)は、不登校や引きこもりの状態にある方の支援を行っております。
教室への通所やオンライン面談や家庭訪問といった方法で、お困りの方の相談に取り組みます。

当スクールでは、お子様の状態に即した形態での支援をご提供しております!
ご興味ある方はお問い合わせくださいね!

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お気軽にご相談くださいね!

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