引きこもり息子の帰省

この年末年始、息子はなんとか遠方への帰省ができました。

連続して二か所への帰省でしたが、移動はスムーズでした。

ただ、移動した先ではどこにも出かけず・・・ずっとサナギ生活でした。

これで帰省するなんて、

意味があったのか　なかったのか・・・

いや、

遠距離を移動できたこと

老いていく祖父母への顔見せができたこと

これは、とても素晴らしいことだと思います。

息子がFunStepSchoolに一人で通えるまでと今

それとですね
今回は、妄想や怪しい（！）話ではなく

目に見えて　現実に存在し
息子に関して、リアルに寄り添ってくださる
IPELさん運営の、

”FunStepスクール”という週一回の居場所について
少しだけ書かせてください。

息子が、FunStepスクールへ一人で通えるようになったのは
一昨年の11月からのことです。

一昨年5月に一度、乗馬体験という企画にお呼ばれしたものの

本人は　当日、その時刻ギリギリまで悩み、唸るほどで　

動けなくなり、

とうとう参加できませんでした。

その後、一度だけ

”母に会うついで”という形でお立ち寄りくださり

本人と少し接触していただきました。

その1か月後・・・・

まずは家庭訪問（母親との雑談）がスタート、時々本人にも声掛け

スクールまで一度、車で送迎していただき

その後は、再び家庭訪問（本人とゲームなどの関わり）

この間に　本人希望でのお出かけイベントを一度、企画いただきました。

（このイベントには、息子は楽しく参加できました♪）

スクールへ通う時は、

最初は最寄り駅で待ち合わせて同行していただくという配慮も数回ありました。

ここまでで、軽く6か月はかかったと思います。

今は、週一回　一人でスクールまで電車に乗って通えています。

「行ってらっしゃい。」という言葉の幸せを

私は久しぶりに味わえています。

一時期の息子は、学習する意欲が少し芽生えたのか

スクールで少しだけ高認試験向けの問題集などしていたようですが・・・

この学習熱（？）は2か月程度ですっかり冷めてしまったようです。

その後は、気分に波があるのか　全くスクールへ行けない時期などありました。

そういう時期を挟みながらも

スクールに行けた時は、時々ですがお手伝いをさせていただき

アルバイト代ももらえることもあるので

本人の「役割」というモチベーションがあるのかもしれません。

また　月に一度は、ピラティスの先生も来てくださって

明らかに運動不足の息子にとっても大事な時間を持てています。

ざっと書くと、順調に見えるかもしれませんが（え？　そうでもない？（笑））

スクールでは、とても辛抱強く　ゆるく　優しく　見守ってくださってます。

ただ放っておくという事ではなく

常に、本人の動機づけになることはないかと模索しながら

愛情を持って、粘り強く接してくださっていると感じます。

それから、

同じスクールの中で、同年代のお子さんとお話しする機会もあるので

それは本当に貴重な刺激になっていると思います。

まだまだ息子は、どこにも正式に所属もしていないし

本人の進路に関する希望も見えません。

しかも、下の子は来春、高校生です。

それ以前に　世の中はどんどん動いていきます。

周囲の動きについていこうとしない、スピードも乗ってこない

独自路線のサナギ息子です（笑）。

それぞれの感覚

それぞれの人生の時間がありますから

急に焦ったり苛立ったりしても、成果には繋がらないということを

私は　幾度も思い知らされました。

FunStepSchoolは貴重な居場所

あ、そうそう。　

年始ですので、お年賀状が届きます。

とても順調そうに人生の道を進んでおられる（ように見える）

お子さんの様子を知ることは、正直

今の私には少しチクリときました。

一枚のハガキ・・・情報量もちょっぴり。

それも、たった一側面に過ぎないのに、です。

しかし、

そんな小さな私にも明るい力を与えてくれるくらい

IPELさんの熱量はすごいです！

IPELさんの活動は、私が初めてご縁をいただいた時から考えると

常に　柔軟に　臨機応変に　形を変えていっているように見えます。

どうやったら、当事者の心に響くのか
どうだったら、保護者の心の応援になるのか

”試行錯誤”の一つの形として

正解はないけれど　足跡を残しながら

ふいに始まり、今も続いているFunStepスクール。

先日　こっそり教えていただいた
スクールでの息子の様子からは

無邪気な本音のようなものが

最初のころよりも、ちょっぴり・・・

でも、自発的に表せているように感じました。

もちろん、まだまだ、「これで社会復帰！」とは言えません。

でも、中学校を卒業してしまった後は

どこにも在籍していない息子にとって

リアルで話せる第三者の存在と居場所は、貴重です。

息子にとっての新しい出会いに繋がるかも、という期待も込めていますが

私は　この活動がもっと広く深く認知され、拡がることを夢見ています☆彡

当事者の方、保護者の方にとって　安心の場所となり、

個々人にとっての　リアルな良い事が増える場所でありますように♪